つくり手の“根幹経営”の為の海外研修プログラムがスタート!
2012年の11月に「Made in Japan シンガポールチャレンジ」というタイトルで海外Pop-upをKCmitF最初の企画として運営してからちょうど13年の月日が流れました。
以前のJournal、“原点、Made in Japan シンガポールチャレンジ”でもその詳細を執筆しましたが、そのイベントによって私達はSupermamaのEdwinと出会い、それがきっかけとなってKIHARAの海外展開の成功事例が生まれ、Supermamaにとっても小売業として飛躍する原動力の一つとなりました(Edwinも最近のシンガポールメディアのインタビューでこのエピソードに少し触れています)。そしてKCmitFにとっては、日本のものづくり企業の皆様の海外展開支援を長きに渡り続け、沢山のつくり手の方々とご縁を得るきっかけとなりました。

この10数年を振り返ると、海外展開が成功していく事例と、なかなかうまくいかない事例との両方を相当数のケースで見てきました。勿論、KCmitFが支援をした事業者に対してもそれは同じで、特にうまくいかなかった事業者に対しては、力及ばずお役に立てなかった事、本当に申し訳なかったと思っております。一方で、成功している企業に共通しているポイントを整理していくと、
●長期的にチャレンジを継続し、事業経験値を上げ続けている。
●幅広くトライする時期を経て、ある程度の経験を得たらその強みを整理し、そこの軸をもって常々突破を図っている。
●企業経営者は海外事業を通じて得た周囲のアドバイスや経験を元に、自らも変化させ成長し続けている。
という要素があります。例えばKIHARAさんで言えば、10年間の海外挑戦の経験があり、その上でEdwinと出会ったからこそ彼のオファーに即決出来たという事や、最初の成功の種をしっかりと横展開し、マーケットごとのアレンジは当然しつつも、産地の強みを発揮できるように、得意な土俵で評価を得られるように営業活動をしています。それを実現するのは経営陣が常に情報収集を行い、新しい課題にも常にチャレンジをし、自らを磨き続ける努力があって成り立っています。kyojiというものづくり事業者のグループでも同様で、最初は全く海外で販売実績が出なかった事業者が、さまざまな経験と試行錯誤の末に、自社の本当の強みを見出し、そこを磨く形で海外での展開図り、今ではどんどん海外事業売上を伸ばす企業も出てきています。

成功までたどり着く企業と、残念ながら途中でペースダウンしていく企業の違いを考えた時に、経営者自身が変化できるか?その変化のきっかけに気づけるかどうか?そして、きっかけを活かすだけの経験を蓄積してきたかどうか?が非常に大きい点です。そしてコミュニケーション一つとっても、また時差や商習慣の違いなどストレスの多い海外事業展開を長期的に継続する中で、継続するマインドやモチベーションを支える同志(もしくは身近なライバル)のような存在の有無も非常に大きいという結論に至りました。KCmitFでも長期伴走型支援を当初より掲げて様々な企業の支援を行ってきましたが、これまでは海外向け商品の開発や事業企画の部分にフォーカスをしてきたので、経営者の成長を促すような直接的な支援はプロジェクトの中で必要に応じて行なっているのみでした(サービスとして正式には実施しておりませんでした)。

しかし、ここ数年の世界情勢の大きな変化の流れの中で、国内のものづくりを取り巻く環境も日に日にネガティブになっていく状況下で、私自身がすべき今一番必要な支援とは?を問うた時、「ものづくり事業の未来に責任を追って向き合う経営者に対してである」と強く思うようになりました。経営者がよりタフに、フレキシブルになること、そして何よりも夢と希望を持てなければ、海外事業展開を長期に続けていくのはますます困難な状況になっていきます。そこでこの度、原点となったシンガポールチャレンジから13年のタイミングで、新たなサービスメニューとして経営者向けの演習プログラムをスタートすることに致しました。
まずは実証実験的な意味合いも含めてスタートし、それをチューニングしながらクオリティは随時磨き上げていきますが、研修内容は以下の通りです。
- シンガポールに3日間滞在し、日本と異なるマーケットをどのように把握し、理解していくかの実践。
- 海外という離れた場所から日本と自社を客観視し、自分たちの足元を見つめ、自社の本当の強みを明確化する。
- これらを踏まえて自社の次の一手、アクションを設定する。
- 長期的に海外事業を継続する為に、相互に励ましあったり切磋琢磨が出来るような仲間をつくる。
- 熾烈なシンガポール市場におけるSupermamaの15年の歩みを辿り、weareSuperという新事業が見据える未来を経営者として学ぶ。
3日間という短い時間ですが、国内外の市場で戦う為の根幹的な経営力を身につける研修です。これまでに要請に応じて日本で海外展開の座学研修メニューを数々実施してきた経験を振り返った時、「座学で人の話を聞いてinputするだけではなく、短期だとしても現場で五感を通じてinputされたことの方が何倍も影響力があり、長期的にそのインスピレーションが影響を及ぼす故、格段に成長効果が高い」という実感と経験に基づいてプログラムしています。KCmitFでも現地クリエーターとの商品開発の機会を通じてものづくり事業者のアテンドや視察エスコートをして参りましたが、今回は商品開発を必ずしもしなくても、海外展開に必要な根幹経営力を身につけられる様に、その最初の一歩を準備致しました。勿論、学び直したいという方も歓迎です。

シンガポールではSupermamaの協力も得て研修をしていきますので、将来的にSupermamaとビジネスをしたい企業様にも最適なプログラムになっています。ただアポイントをとって訪れるよりも、シンガポールの市場環境を理解し、自社の強みがどの様に相手にメリットを生み出すかをより客観化してアプローチできる為、商談の確度も高まるのは間違いありません。仮にうまく話が出来なかったとしても、結果的に足りない部分を内省し、そこを強化した上で再チャレンジをする道標になる事でしょう。

よくある企業研修とは異なり、1回の定員は3名と少数限定で実施します。講師の私が一人一人の参加者に適切な問いの投げかけをしたり、シンガポールの環境の中で事業者によって異なる注目点や顧客ターゲットに対してそれぞれに話が出来る様にという事が一つ。二つ目は、ものづくりという共通項は持ちながらもバックグラウンドの異なる一人一人の参加者同士の対話の時間と密度を最大限に濃くするという点に拘って3名を最大定員としました。3日間行動を共にし、それぞれが自社や自分と向き合う密度の濃い時間を一緒に過ごす事になります。「お互いの距離感が適度に縮まる少人数制は研修内容的にも最適」と、Edwinからも賛同を得ています。
詳細の案内を作成しておりますので、下記の資料DLリンクからダウンロードして頂ければと思います。まずはお気軽にお問い合わせ頂ければ、詳細の説明をさせて頂きます。直ぐにでも参加したい!という方は12月実施予定のコースにご参加ください。まずは12月、1月、2月と限定3回の実施となります。
資料DL:日本のものづくり企業の為の「根幹経営シンガポールキャンプ」
【こんな方におすすめ!】
・中小ものづくり企業に特化した研修を受けたい!
・座学だけの研修では自身の成長速度に限界を感じる!
・ただ専門家の指示通りに動くのでなく、自力を鍛えたい!
・グローバル視点を加えた長期的経営戦略を設計したい!
まずはこのシンガポールでの研修メニューを皮切りに、将来的には研修先を他の国にも増やしていきます。やはり、その国だから学べる事・出会える人、がそれぞれにありますので、根幹経営に必要な要素を学べる先としてディスティネーションを設計、企画してまいります。
また、これらの現地研修と組み合わせられる「海外展開成功企業の経営者を講師に迎える座学研修」のメニューも開発していきたいですし、研修参加者のネットワークを活かした様々な企画も構想中です。13年間の海外支援を通じ、300社以上の企業に接し、100名以上の経営者と接してきた中で出てきた結論は、日本のものづくり事業者の根幹的な経営力を直接的に高めていくことが、海外展開の成功速度を早め、その数を増やす事が日本のものづくりの未来を明るくするという事です。
この活動は、日本のものづくりを国内外の次世代に繋げていく事とも直結します。皆様、互いに切磋琢磨し、力を合わせる部分では合わせながら、一緒に日本のものづくり産業の未来を明るく照らす側に行きませんか?

